こんにちは! うっちーです
当ブログでは年アド受験の応援をしていますが、このたび、試験を運営する『銀行業務検定協会』の母体である(株)経済法令研究会様の本社にお伺いしてきました。
前から気になっていた「あのこと」も確かめてきましたので、ご報告いたします!
銀行業務検定試験とは?
年金アドバイザー試験は、『銀行業務検定試験』のうちのひとつです。
では、その『銀行業務検定試験』とは何かというと、「銀行などの金融機関に勤める方の業務知識を測り、さらにスキル向上を図るため」の検定試験です。
銀行業務検定協会のWebには以下のように書かれています。
「銀行業務検定試験」は、主として銀行・保険・証券等金融機関の行職員を対象に、業務の遂行に必要な実務知識および技能応用力についてその習得程度を測定することを目的に、さらには実務能力水準の向上に寄与することを願って1968 年2月からスタートした公開の検定試験です。
https://www.kenteishiken.gr.jp/
半世紀以上の歴史がある検定なのですね!!
民間の検定なのですが、金融機関においてはこの検定をクリアしていることが昇進や昇給に関わってくるケースもあるそうです。
年金アドバイザーの他にも様々な系統があり、現在37種目の試験があります!
現在、法務・財務・税務・外国為替・証券・融資渉外・金融経済・信託実務・窓口セールス・年金アドバイザー・営業店マネジメント・デリバティブ・融資管理・投資信託・金融商品取引・相続アドバイザー・事業承継アドバイザー・事業性評価等22 系統・37種目の試験を実施しています。
https://www.kenteishiken.gr.jp/
ブログ管理人との関わりは?
本社におじゃまできたわけをお話します。
私はもともと、会社員時代に年アドを受験していました。
また、社内研修の講師を務めていたことがあり、年アドを受ける社員の受験指導もしていました。
そのときには年アド3級の「団体最優秀賞」と「個人優秀賞」をW受賞したこともあります!
社労士開業前から年アドが好きだったのです!!
そしてまた、当ブログで年アドの問題解説をするにあたって、検定試験運営センターのご担当者様にコンタクトを取り、記事の見本をチェックしていただいたこともありました。
当ブログの年アドの解説記事は、検定試験運営センターに事前確認した上で著作権に抵触しない形で公開しておりますので、ご安心ください。
これらのことからご縁が繋がりまして、今では通信講座の教材の制作協力をさせていただいております。
こちらのコースです☟
事例で学ぶ 年金相談力を高め頼られるアドバイザーになるコース(AN)
銀行業務検定試験『年金アドバイザー2級』対応
受講対象者: 営業担当者、窓口・相談担当者 向
日本FP協会FP継続教育研修講座:AFP-7.5単位、CFP-15単位(ライフプランニング・リタイアメントプランニング)
じつは私、このコースの前進の「年金プロ養成コース」を過去に2回受講したことがありまして、年金について多くを学ばせていただきました。そのような教材の制作側になれるとは、なかなか感慨深いものがあります。
年金プロ養成コースは比較的マニアックな知識が多かったのですが、現行のコースは年金相談について、より実践的なものになっています。
ケーススタディが年金相談であるあるな事例になっていて、年アド2級の受験に関わらず、年金相談をする人の役に立つ講座ですよ!
今までご担当の方とはリモートで打ち合わせをしていたのですが、この度上京する機会がありましたので、教材の次期更改の打ち合わせも兼ねてリアルでのご挨拶に伺ったのが今回の訪問です。
年金アドバイザーに1級がない理由は?
ここからが本題です!
一般的に、資格のランクは次のようになっています。
3級→2級→1級
ところが、年金アドバイザーについては次の3段階です。
4級→3級→2級
初級が4級で、最高は2級。その上の1級は存在しません。
なぜ、1級がないのか?
これ、長年の謎だったんですよね…
ネットの噂で、「年金の学びに終わりはないから1級を設けていない」という話を耳にしたこともありました。
本当のところはどうなのか。
今回の訪問で、年金アドバイザー試験に長年関わってこられた方に質問させていただくことができました!!
そこでわかったことが、こちらです☟
- 年金アドバイザーだけでなく、他の検定も2級までしかない。
- 経緯としては最初に3級をつくり、その上級として2級をつくった。また、その後に初級として4級もつくった。
- 2級の難易度が高いため、それより上の1級を設定するとなると過度にレベルの高い試験になってしまう。また、受験人数的に採算がとれるかという問題もでてくる。
2級が難しいからというのが要因でした。
たしかに、年アド2級は相当難しいですからね。社労士試験の合格者がその年度に受けても難しい試験です。
それより上となると、めちゃくちゃマニアックなものになってしまいますね。
でも、現状そんな難しい試験に合格して得られるタイトルが「2級」なのも、箔がつくかというと微妙に思うこともあります。受験したことがある人じゃないとあの過酷さはわからないんですよね。
そもそも、年アド3級だってけっこう手強いのだから、いっそのこと等級を繰り上げて3級を2級に、2級を1級にしてほしい!
しかし、それが簡単にはできない事情があります。
冒頭でもお話しした通り、銀行業務検定はそもそもは金融機関の方が受ける検定で、場合によっては人事考課にも関わっているものなのです。
それなのに、2級→1級のように等級を勝手に変更してしまうと、過去の合格者にとって不利益なことになってしまいかねません。企業側の目線でも、旧2級と現1級が混在すると管理が複雑になってしまいます。
もはや、運営側の一存では簡単に変えられない状況になっているのです。
まとめ
- 年金アドバイザーは銀行業務検定のひとつ。
- 銀行業務検定は2級の難易度が高いため、その上の級を設定するのは困難。
- 内容はそのままに等級を引き上げることにも問題がある。
銀行業務検定は年アドだけではないので、ネットの噂の「年金の学びに終わりはないから」という説は成立しませんね。
でも、この考え方自体はけっこう好きです。
年金は知識の奥が深い上に相談は心理的なことも関わってきますので、常に学びが必要だと考えています。
私も、これからも精進を続けていきます。
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