「特定社労士、気になってはいるけど情報が少ない…」
そう感じている方、いらっしゃいませんか?
私もそうでした。
前々から興味はあったものの、申し込み方法も学習のすすめ方もいまいちよく分からなかったのです。
2021年度に実際に経験してみると、「より早い段階でこうしておけばもっと楽だったのに!!」ということがぽろぽろ出てきました。
そこで、私自身が感じた「こんな情報があればよかった」ということをブログに書き残しておきます。
今回は、試験対策に使った本についてです。
試験対策本
特定社会保険労務士試験過去問集
最もスタンダードなのはこちらの過去問集。
当年度版が出るのは例年7月~8月頃です。
それより早い時期から学習を進めたい方はひとまず前年度版を買うか、もしくはフリマサイト等に出品されている古本を買うのも一つの手だと思います。
ただし、古本には注意が必要です!!
このため、フリマサイト等で古本を購入する場合は「CDが付いているか」を確認したほうがいいです。
お持ちのパソコンに光学ドライブが無い場合、USBでかんたんに外付けできます!
これはUSB Type-Aですが、Type-C対応のものもあります。
初期の過去問は、理解を進めるうえで大事です!!
論点が比較的シンプルなので、そこから取り組んだ方がわかりやすいです。
なお、この過去問集には「え?この解答でいいの?」と気になる所も一部もあります。
代表的なのが第15回の第1問の小問(1)の②です。
なぜか社員が会社に対して毎月支払いをする内容になっており、誤植と思われるのですが、修正が入らずに放置されています。
読んでいてかなり戸惑ったので、最新版では修正されていることを願います。
おきらくシリーズ
おきらく社労士こと佐々木昌司先生の『特定社労士受験ノート』。
私は「おきらくシリーズ」と勝手に呼んでいます。
私はこの本のおかげで理解が進みました!
おきらくシリーズには次の4つがあります。
- 倫理編
- あっせん事件編
- 解答例
- 民法
当年度版は例年4月に出ます。
(民法はR2.4版が最新)
おきらくシリーズにはあっせんの問題の別紙(X・Yの言い分)は掲載されていません。連合会のWebから過去問を参照しましょう。
おきらくシリーズは、じつは紙ベースの冊子版も販売されています。佐々木先生のブログから購入できます。
佐々木先生の受験対策セミナーもあります。東京会場と京都会場があるようです。
おもわかシリーズ
志田多恵子先生の「面白いほどよくわかる!特定社労士試験」シリーズ
見出しの『おもわか』は私が勝手につけた愛称です。
試験対策は今まで「過去問集」か「おきらく」かのほぼ2択でしたが、このたび新しいシリーズが出版されました。
おもわかシリーズには次の4つがあります。
- Vol.0 『あっせん問題』の考え方・解法編(お試し版)
- Vol.1 『あっせん問題』の考え方・解法編
- Vol.2 『あっせん問題』の知識編
- Vol.3 『倫理問題』の考え方・解法・知識編
Vol.1~3は「kindle版」と「ペーパーバック版(製本版)」を選択することができます。
Vol.0はお試し版となっており、Vol.1の一部が無料で読めます!
当ブログでは基本的に私が使用した本をご紹介してきたので、ご紹介するならまずは読まねば!と思い、Vol.0をDLして読んでみました。
また、「いらすとや」さんのイラストが使われているので、親近感がわくというか、とっつきやすいです。
この試験勉強において、「とっつきやすさ」はけっこう大事です!!
紛代試験は、何からやったらいいのかわからくなりがちですからね…
社会保険労務士 紛争解決手続代理業務試験超論点整理
kindle本です。
あっせんの問題を解くには、論点となる 『要件等』 を覚えておくことが重要!
代表的なものが『整理解雇の4要素』です。
Kindle Unlimitedの会員なら0円なので試しにダウンロードしてみたら、けっこう便利でした!
また、会員でなくても520円で購入できます。
試験勉強のすすめ方
まずは写経!!
学習初期で過去問をいきなりまともに解こうとしても難しいです。
私の場合、まずは解答例をひたすら書き写す『写経』から初めました。そして、ある程度学習が進んできてから、自分で解答文を組み立てて書くことに挑戦する、というやり方をしました。
文字数の感覚を覚えるためや、早く字を書く練習をするためにおいても、写経は役立ちました。
何をしたらいいかわからなくて学習が進まないくらいなら、まずは写経から取り掛かりましょう!!
初期の問題からやる!!
近年は論点が複雑になっています。特に倫理でそれが顕著です。
一般的に、資格試験の過去問に取りかかる際、最近の過去問からやりたくなります。
古い問題は法改正があったり出題傾向が変わっていたりしますからね。
しかし、紛代試験に関して言えば、初期の過去問から先に取り組んだほうがいいです。
論点が比較的シンプルで、理解しやすいからです。
とっつきやすさは大事です!
河野先生の過去問集でいいますと、CDに収録されている昔の問題からやった方が理解が進みやすいです。
方眼用紙で練習する!!
白紙や罫線のノートを使うのではなく、マス目の用紙に書いて練習しました。
文字数の感覚を養うことができますし、マスに訂正の余白を作りながら書くことにも慣れておいた方がよいと考えていたからです。
最初は方眼ノートを使っていたのですが、本試験の解答用紙のマス目がわりと大きめだという情報を得てからは、エクセルで『オリジナルの方眼用紙』を作ってA4用紙に印刷したものを使いました。
せっかくですのでPDFでアップしておきますね。
こちらからダウンロードして印刷のうえでお使いください。
※練習用の様式です。本試験の解答用紙とはレイアウトが異なります!
ノートに書く感覚と机の上の一枚の紙に書く感覚は違います。私はワンペーパーに慣れておいてよかったです。
ただ、普段は木製のデスクを使っているので、会場の長机とは堅さが違いました。
机が変わるとボールペンの滑り具合とか、けっこうちがうんですよね~
できれば堅めの天板の上で書く感覚も経験しておいたほうがいいかもしれません。
ちなみに、本試験の解答用紙はA3サイズでタテ型の用紙でした。事前の情報通り、ひとつひとつのマス目がわりと大きめだと感じました。
まとめ
今回ご紹介した本がすべて必要というわけではありません。
試験対策で言えば、河野先生の過去問のみで勉強する方もいらっしゃれば、おきらくシリーズのみの方もいらっしゃいます。さらに、この2つ以外の新しい対策本も出ています。
書いている先生がちがうと、同じ問題でも解答例にけっこうな違いがありますので、複数目を通してみるのも、もちろんよいでしょう。
迷いがあると解答スピードが鈍ってしまうので…
他の記事でも申し上げていますが
特に、合否を決定するといっても過言ではない『倫理』は、早めに試験対策を始めておいた方がいいです。
ではこのへんで。
いいことありますように!
特別研修の参考図書はこちらでご紹介しています