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うっちー
沖縄県那覇市で開業している社労士です。
「年金の正しい理解を広めたい」をモットーに、安心・納得の年金受給をサポートしています。

【資格】特定社会保険労務士/1級DCプランナー/年金アドバイザー2級/AFP/キャリアコンサルタント/潜水士
※社労士は「公的年金に関する唯一の国家資格者」です。

【特定社労士受験】その① 研修から試験までの流れ編

「特定社労士、気になってはいるけど情報が少ない…」

そう感じている方、いらっしゃいませんか?

うっちー

私もそうでした!

前々から興味はあったものの、申し込み方法も学習のすすめ方もいまいちよく分からなかったのです。

そして、2021年度に実際に経験してみると、「早い段階でわかっておけばもっと効率よくできたのに!!」ということがぽろぽろ出てきました。

そこで、私自身が感じた「あのときこんな情報があればよかった」ということをブログに書き残していきます。

次年度以降に研修や試験を受ける方のお役に立てるように。また、もし私自身が今年ダメだった場合の備忘録として…

目次

特定社労士受験のきっかけ

まずは、私がなぜ特定にチャレンジしたのか、そのきっかけをまとめました。

うっちー

ちょっと特殊かもしれませんので、ここは読んでみたい方だけお読みください。

こちらをタップorクリックしてください。

私は、年金の勉強が高じて社労士を目指したという経緯があり、労務系の親玉のようなこの資格は自分には遠い存在かな…と考えていました。

初めて詳しい内容を知ったのは、社労士試験合格後です。

2019年の夏に東京の事務指定講習の打ち上げの2次会で、その場にいらしていた先輩の社労士先生からお伺いしました。

うっちー

私は、ジムシテは大阪だったのですが、東京Aのジムシテにも飲み会だけ突撃しています。

先輩の話では、「特定は、実際にあっせんに関わらなくても勉強になることが多い」とのことで、それを聞いているうちに少し興味がわいてきました。

ただし、「試験の前に約3か月間におよぶ研修があり、そのうち1回でも遅刻・欠席があると失格になる」という情報も耳にしました。

これは、沖縄県在住の私には、かなり不利な条件です…

九州・沖縄エリアの研修会場は福岡なので、期間中、福岡まで7~8回くらい飛行機で往復する必要がありました(2019年当時の話)。

日程的に研修のたびに会社を休む必要がありますし、さらに研修は秋にあるのでもろに台風頻発シーズン。

移動日に台風が接近して飛行機が欠航してしまったら一発アウトです。

うっちー

…きびしいな、後回しにしとくか

その年の秋から、同期の中でも実務経験があって合格後に即登録していた方々が特定にチャレンジしている様子がSNSで流れてきました。これには刺激を受けました。

ただ、やはり沖縄と福岡を何度も無事に往復する困難さと、取り立てて必要性もなかったことから、まだ受験は考えていませんでした。

その後、社労士として登録し、同じ県会の先輩とお会いする機会が増えると、名刺の社労士の肩書に「特定」がついている先生が多くいらっしゃることがわかりました!

じつは、数年前まで沖縄エリア単独で特定の研修が行われていたため、取得率が高かったそうです。

そしてまた先輩方から、「特定の業務をするかどうかにかかわらず、研修は勉強になるよ!」と教えていただきました。皆さま、口を揃えてそれをおっしゃるのです。

うっちー

むむむ…と思いはじめます。

そしてさらに、2020年度の研修は、コロナ禍において研修日程の半分がリモートに!!

リモート化は、私には朗報でした。福岡との往復の回数が減れば、台風による強制失格の危険性も減ります!

ただ、その年の申し込みの時点における世の中の風潮は「県をまたいだ移動など、とんでもない…」といった感じだったので(特に沖縄は…)、申し込みはしませんでした。

迎えた翌年の初夏、月間社労士を確認するとやはり研修は半分リモート!!

うっちー

次年度以降、コロナ禍でなくなってもリモートだったらいいのに…と願ってました。

中央発信講義の部分がリモートです!

「これはもう、今年で受けておくべきじゃないだろうか!?次年度以降もリモートかどうかわからないし!!これが絶好のチャンスかも!!!必要性うんぬんは置いておいて、やってみよう!!」

という感じでの決意でした。

あっせんの依頼を受けるためという本来の目的よりも、先輩方から「研修がためになる」とお奨めいただいていたことと、やるならリモートが取り入れられている今がチャンス!という状況だったために勢いで申し込んだ感じです。

研修と試験の申込

全体の流れ

まずはこちらの図☟で全体像をイメージしてください。

 ※2022年度の試験は11月末でしたので、毎年12月初旬に固定されているわけではないようです。

特定社会保険労務士になるには次の3つが必要です。

  • 特別研修の修了
  • 紛争解決手続代理業務試験の合格
  • 社会保険労務士名簿への付記

特別研修と紛争解決手続代理業務試験(以下、紛代試験)は別物です。

研修と試験、それぞれの申し込みが必要なのでご注意ください!

また、特別研修の申込には社労士の登録番号が必要ですので、申込締切の6月の時点で登録が完了している状態でないと受験ができません。

特別研修の申込

現在、特別研修の申込書は連合会のWEBの特別研修申込要領請求フォームから請求できるようになっています!(ここでは体験談として当時の文章を残しています。)

月間社労士の5月号・6月号に特別研修の申込書を取り寄せる用紙が付いてきます。

5月号でジャブ的な告知があって、6月号で詳しい要綱が示されます。

申込書を取り寄せる用紙を『特別研修申込要領送付請求書』といいます。これを郵送かファクシミリで連合会の試験センターに送付します。

もう一度言います。

郵送かファクシミリです。

これは、「開業したら意外とFAXを使うかもしれんで!? 」「FAXじゃないとやりとりがむつかしい事業所もあるんやで!?」という、ありがたい忠告か何かでしょうか?

とりあえずコンビニに走りましたよね!

今どきのコンビニコピー複合機のFAXは、送信状況も印刷してくれるから便利ですね!

うっちー

なお、特別研修ではネットプリントでもコンビニ複合機にお世話になりました。コンビニ様様です。

しばらくのちに、特別研修の申込書が送られてきます。

同封の振込用紙で受講料を振り込んで、その受領証のコピーを所定の用紙に貼付けし、必要事項を記入して証明写真を貼付けした申込書と共に試験センターに郵送します。

ここで貼付けするのは受領証の『コピー』です!

ちゃんと読まずに原本を貼付けしてしまい、それをいったん剥がして汚くなった用紙を提出した人がお伝えしておきます!!

コピー貼付欄と書かれているんですよね…

特別研修の受講料は85,000円でした(令和3年度)。

振り込むときには「うぅ…高い!」とも思いましたが、考えてみれば30時間超の講義がついてきて、5日半におよぶグループ研修や生講義が行われることを考えると、研修としては安いほうなのかもしれません

うっちー

ちなみに、特別研修の申込が完了した旨の通知は、特にありません。

まるで、懸賞などでよくある「当選の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。」かのように、研修教材の到着をもって申込が正常にできていたことを知ります。

この期間がけっこう長いので、心配になるんです。

申込書を郵送する前に記載内容や添付書類一式をスマホで写真に撮っておくと、「確かに間違いなく手続きした!」という安心感を得られます。

研修教材到着後にすること

教材が届きましたら、その中に特別研修の受講票が入っていますので、大事に取っておいてください。

会場や時間割などのスケジュールも入っていますので、仕事などのご自身のスケジュール調整をしておきましょう。

また、遠方から受験の方は、交通手段や宿泊場所の手配を早めにしておきましょう。

宿泊について、飛行機や車のように遅延が起こりがちな交通手段を使わざるをえない場合、会場の近くに前泊することをおすすめします。

うっちー

なかには、会場まで電車で通えるのに前泊をしていた人もおられました。

なぜかといいますと、特別研修は15分以上の遅刻をすると有無を言わさず失格になり、それ以降の課程が受けられなくなるからです。

たとえ、人身事故などで電車が遅延した場合でも失格です。遅延証明書などを見せても意味がありません。オソロシヤ…

ですので、例えば首都圏にお住いの方が東京会場で受ける場合でも、「念のために会場に比較的近いホテルに前泊する」という考えもありだと思います。

特定の受験までにかかる費用は、研修と試験だけなら合わせて10万円くらいなのですが、移動や宿泊を含めると人によってはその倍以上の費用がかかってしまうケースもありますね。

うっちー

ここで、大事なことをお伝えします!!

スケジュールが手に入った時点で、スマホのカレンダーに研修の日時を登録しておきましょう!

このとき、前日までに通知がくるようにしておくのがポイントです!!

研修の日程が金・土の二日間にまたがることがあるのですが、それをうっかり土・日と勘違いしてしまうことがあるのです。

これ、俗に『金曜日トラップ』という言葉があるくらい、特別研修においてしばしば起こる出来事だそうです。

日程を土・日と勘違いして土曜日に会場に来たら、じつは昨日からだった…

金曜日の夜にSNSで今日が研修日だったということに気づいた…

コワい…

交通手段や宿泊の予約の必要がある遠方の方はまず大丈夫なのですが、自宅が会場に近い方は日程に特に注意が必要です!!

一回目の研修のときに同じグループ内でメールやLINEを交換することが多いのですが、グループ内でも次回の日程については意識してやりとりをするようにしましょう。

紛代試験の申込

重ねて申し上げますが、『特別研修』と『紛代試験』は別物ですので、研修を受けている方でも試験の申込は別途必要です。

試験の願書は研修受講者のところには自動的に送られてきます。(再チャレンジの場合は取り寄せが必要になります。)

受験申込には特別研修の修了証が必要になるのですが、研修受講中の方については最初に送られてくる教材の中に『特別研修終了見込証』が印刷されているので、それを切り取って使います。

ちなみに、受験申込にも証明写真が必要です。「3か月以内に撮影したもの」とありましたので、特別研修の申込のときに撮った証明写真を流用しました。

うっちー

実際3か月以内に撮ったものでしたし、サイズも同じでしたので。

紛代試験は本人確認のチェックが厳しいらしいので、試験のときに眼鏡をかける人なら眼鏡をかけて撮るなど、本人とわかりやすい撮り方をする必要があります。(試験要綱にもその旨の記載があります。)

試験申し込みについては、振込の受領証は原本を貼付でした。

受験料は15,000円(私の受験時)

紛代試験の申込についても、完了のお知らせはありません。受験票の到着を待つのみです。(まぁ、ペーパーで申し込む試験は普通そうですね。)

試験当日は、午前中に特別研修の最後の課程を受けてから、午後に試験となります。

特別研修はグループで行いますので、試験終了後、打ち上げをするグループが多いです。

遠方からのご参加の場合は、最終日は都合がつくのであれば後泊を検討しておくといいかもしれません。

うっちー

こんなことを言っておいて、グループで打ち上げがなくても責任とれませんが…

かく言う私のグループも、皆さまさっさと帰ってしまい、打ち上げという話にはなりませんでした。

私も試験当日夜の飛行機のチケットを取っていましたので、自ら企画もしませんでしたし。

あ、でも、なけなしのコミュ力で別のグループの打ち上げに参加させていただきました(やさしい)。会場があったJR博多駅⇆福岡空港はアクセスが抜群によいので、1時間ちょいは飲めました。

うっちー

あのときのグループの皆さま、ありがとうございました。

まとめ

  • あっせんに携わる予定がなくても特定の研修や勉強はためになる!
  • 特別研修と紛代試験は別物
  • 証明写真の顔は受験当日と同じように
  • 研修日程は厳重に確認!できれば前泊が安心
  • 基本的な費用は、特別研修85,000円、紛代試験15,000円(令和3年度)

ここまでお読みいただきありがとうございます。

今後、研修の様子や試験に向けた学習方法、おすすめの書籍など、徐々に書いていきますね。

うっちー

いいことありますように!

特定の試験対策本はこちらの記事にまとめています


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