私は平成最後に実施された第50回社会保険労務士試験に合格しました。
そのときに実践していたことをご紹介します。
ちなみに私は合格までに試験を7回受けています。
その間、選択式の労一だけが1点足りないという狂気のような状態を3年連続で経験しています…
それでもあきらめずに受験した末に、合格をつかみました。
その過程で試行錯誤してきた経験があります。
特に複数回受験をされていらっしゃる方に、何かヒントになることがあれば幸いです。
やりかたは十人十色ですので、これが正しいとかそういうものではなく、あくまでも「私の場合はこうでしたよ~」という感じのお話です。
個数問題はコスパがいまいち…
択一の出題形式に『個数問題』と呼ばれているものがあります。
「~に関する次の記述のうち、正しいもの(or 誤っているもの)はいくつあるか」
と出題されて
A 一つ
B 二つ
C 三つ
D 四つ
E 五つ
という選択肢から選ぶ問題です。
個数問題は主に次の理由☟でやっかいなんです。
- 5つの選択肢のすべてに目を通さないといけないので、時間をロスする。
- すべての選択肢の正誤判断ができないと解けないため、消去法が通用しない。
- たいていは±1個で迷うことになって、精神的にモヤっとする。
しかも他の出題形式と比べて正答率が低くなりがちでした…
問題が難しいというより、おさえられてない論点が含まれる問題文が一つでもあると確証をもって答えきれなくなるから、「正解するのが難しい」という感じなんですよね。
私は社労士試験を7回受験したのですが、昔は択一の合格基準点が46~48点くらいでした。それが近年は43~45点くらいに下がっています。
これは択一が難化傾向にあって平均点が下がっているためなのですが、『個数問題の出現』がその一因になっていると思われます。
私が受験をはじめた頃はこんな出題形式はなかったですもん…
個数問題への対処法は?
あくまで私の場合なんですが、
個数問題はいっそのこと解かない!
という作戦でした。
なんぎするわりに正解しづらいので。
「個数問題が出たらとりあえずコレにしておこう」
という答えをあらかじめ決めておき、マークを埋めてました。
そうやってとりあえず1周目を終わらせて、2周目に時間があったら解いてみる感じです。
「解かない」といっても、個数問題の全部が全部、まったく歯が立たないというわけではないので、いちおうさらっとは目を通します。そして解けそうなら1周目のうちにチャレンジすることもありました。
社労士試験って、問題によって難易度のバラつきが大きいんですよね。
それでも、難易度に関わらず、すべての問題が1問1点。
これは、ド〇クエに例えると、相手が「スライム」だろうが「ドラゴン」だろうが、倒したときに得られるゴールドの額が同じという状態です。
しかも、試験では『▷にげる』コマンドが確実に成功します!
つまり、解きたくない問題は解かなくても先に進めます。
当たり前ですけど。
だったら、手強いモンスター問題は回避してしまえばいいですね。
問題を飛ばすときはマークミスに注意です!
そうすると得点の分母が減ってしまうのですが、引き換えに残り時間と脳のスタミナを温存できます。
そのリソースを解きやすい問題に集中投下して確実に正解を積み上げた方が、結果として合計点が上がりました。
なので受験時代後期は
すべての問題に全力であたるのではなくて、解きやすい問題を着実に狩っていったほうがいいな!
という考えでした。
実際の得点状況
合格した平成30年の本試験について、自己採点のあとに出題形式別に得点状況を分析したツイートをしていましたので、ご紹介します。
今見返すと、興奮気味でなんだか偉そうな感じがしますが…ご容赦くださいませ。
合計点は53点。仮に個数問題が全滅でも50点あるので合格基準点は満たせています。
私の記憶では個数問題が10問以上出題された年もありましたので、毎回、個数問題が全滅でも大丈夫というわけではないのですが、他の問題に注力したほうが効率がいいのは確かでした。
あと、個数問題とは逆に『組み合せ問題』は正答率が高いです!
これは、自分が受けた過去の本試験や摸試でも同じ傾向でした。
こう考えて、楽しむようにしていました。
楽しんでいるから正答率も良かったんだろうなと思います。
まとめ
ここまでの話をまとめます。
- 個数問題は正解させるのが比較的難しい。
- 手強いと感じたら無理に解かずに飛ばす(マークはする)。
- 満点を目指す試験ではないので、解かない問題があっても合格点は取れる!
個数問題はなまじ勉強している人ほど1個ちがいで間違えたりするので、しっかり勉強している人がまじめに解くのと、そうでない人が適当にマークするのとで結果に差がつきにくいんですよね。
そこんとこ試験問題としてどうよ~と思ったこともあります。
しょせんは難易度調整なんでしょ!と。
それならいっそのこと、まともに取り合わずに問題を取捨選択すればいいってことですね。
偉そうに言ってますけど、こんなふうに考えられるようになったのは受験時代の後期の方でやっとです。
あくまでも「私の場合」なので、この考えが皆さまにも同じように当てはまるかどうかはわかりませんが、書き残してみました。
それではこのへんで。
ご覧いただきありがとうございます。
いいことありますように!