私は平成最後に実施された第50回社会保険労務士試験に合格しました。
そのときに実践していたことをご紹介します。
ちなみに私は合格までに試験を7回受けています。
その間、選択式の労一だけが1点足りないという狂気のような状態を3年連続で経験しています…
それでもあきらめずに受験した末に、合格をつかみました。そのため、私にとって社労士試験は思い入れが深い試験なのです。
特に複数回受験をされていらっしゃる方に、何かヒントになることがあれば幸いです。
やりかたは十人十色ですので、これが正しいとかそういうものではなく、あくまでも「私の場合はこうでしたよ~」という感じです。
択一式の問題を解く順序
社労士試験の択一式試験は7科目に分類された問題を解きます。
本試験の出題順序
本試験の問題冊子では、次の順序で出題されます。
労基・安衛→労災・徴収→雇用・徴収→労一・社一→健保→厚年→国年
これらの科目は、必ずしも掲載順に解かなければならないというわけではありません。
自分のやりやすい順序で解く方もいらっしゃいます。
私の解き順
私の場合は次の順でした。
国年→厚年→健保→社一→トイレ①→労基・安衛→労災・徴収→雇用・徴収→トイレ②→労一
問題冊子の後ろから初めて、真ん中まで行くと最初に飛んで、また真ん中までいく、という感じです。
トイレに2回行くのは寒がりなので本試験会場でトイレが近くなるのと、リフレッシュすることを兼ねています。
この順序にしていた理由はこちら
- 自分にとって点が取りやすい年金から先に解いて調子を上げる。
- 厚年と健保、健保と社一はリンクする部分があるので隣接させる。
- 一般常識の4点割れを防ぐために前半のうちに社一を落ち着いて解いておく。
- 基,災,雇は学習した順の方が記憶をたどりやすい。
- 労一は、解けなかったらその動揺が他の科目に影響するので後回し。
年金に対する印象は人それぞれだと思いますが、社保系の科目は学習量が得点に結び付きやすいので本試験でわりと点が取りやすい科目でした。
逆に、労基と労災は、やたら長文のうえに正誤判断がはっきりとできない問題が科目の頭の方に来ることがあります。
こういった問題は学習量と得点が比例しにくい…
そこで煮詰まって脳のスタミナを消耗させられるのがイヤだったんですよね~
労災なんて、見開き2ページをまるまる使って「業務上の事故に該当するか」を問う事例問題を出してきたこともありますからね。
「最初のほうで受験生を悩ませてペースを乱してやろう」という出題者側の意向でもあるんじゃないかと思ってしまいます。
模試の活用とマークシートの注意点
ご紹介した解き順は本試験でいきなりやったわけではなくて、摸試を受けるときから同じ順序を試していました。
こういう事を試す場としても、摸試は活用できますね。
ちなみに私は、マークシートを塗りつぶすタイミングは『ひと科目解くごと』でした。
一番後ろの国年からマークが埋まっていく感じですね。
変則的な解き順をするときは、マークミスにはより注意が必要です。例えば厚生と国年をまるまる入れ違えてマークしたりしたら大変ですからね。
これはあくまでも私の場合の一例であって、実際には皆さまいろいろな順序で解いていらっしゃいます。やり方は人それぞれですので、ご自身のやりやすい方法が一番です。
問題の解き順 アンケート結果
択一式の解き順について、次の受験生の方の参考になるかと思い、ツイッターでアンケートをしたことがあります。
その結果を貼っておきますね!
択一式の解答順序
回答してくださった皆さま、ありがとうございます。
このツイート、ひとつめの「回答」の漢字は「解答」の方が正しいですね…
失礼しました。
出題順通りに前から解く方と後ろの社保系から解く方はおおむね半々くらいに分かれていますね。
私の場合は基→災→雇と学習順に進んだ方が記憶がたどりやすかったのですが、雇用や安衛のような暗記科目をまず先にやる!という方もいらっしゃいますね。
このツイートに対してリプや引用リツイでご自身の解き順を教えてくれた方が複数名いらっしゃるのですが、多くの方に共通するものとして年金は『国年→厚年』の順に解くというものがありました。
出題順通りに解く方でも、ここだけは入れ替えているケースが多いようです。
徴収法は分割?ひとまとめ?
アンケート結果をもう一つ。
『労働保険料徴収法』について。
徴収は労災と雇用のそれぞれ8~10問目として合計6問出題されますが、これを掲載通り『労災と雇用の後半部分』として分割で解く方と、労災雇用の1~7問目とは別と考えて『徴収だけを6問ひとまとめ』で解く方がいらっしゃいます。
どれくらいの比率なのか気になったので、これもツイッターアンケートで聞いてみました。
3割近くの方が徴収を『6問ひとまとめ』で解いていますね。
私はふつうに労災と雇用の後半部分として解いていたのですが、こういう工夫もあるんですね。
徴収法ってなんとなく地味な感じですが、なにげに択一において頼れる子なんですよね。
労基,労災,雇用が(あんなに勉強して)択一の出題が7問なのに対して、徴収は6問も出題されます。テキストが薄くて学習範囲が比較的狭いにもかかわらずです。
しかも、判例や事例問題が出ることのある労基,労災とちがって、ちゃんとテキストに書かれている内容から出る問題が多いという印象です。
選択式で出題されないとはいえ、択一の点数確保のためには徴収法の学習は大事だと考えていました。
ちなみに私は、本試験の昼休憩のときに見直しするのは徴収法のテキストにしていました。これなら、つい選択式の答え合わせをしてしまうということがないからです。
気になる部分の答え合わせをした方がすっきりした気分で択一に臨めるという方もいらっしゃるので、これも人それぞれです。
まとめ & ちょこっとトリビア
択一式の問題の解き順は、全員が問題冊子の出題順通りに解いているわけではなく、様々な順序で解いていらっしゃいます。もちろん、出題順どおりに解く方もいらっしゃいます。
自分の解きやすい順序が一番ですので、それを考えてあらかじめ摸試で試しておくといいですね。
余談ですが、厚生年金保険と国民年金について「なぜ出題順が『厚年→国年』なのか?」という疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
受験予備校では国年→厚年の順で習うことが多いので、逆な感じがしますよね。
これは、社労士試験の科目の出題順が、労働・社保のそれぞれで『法令が制定された順』になっているからだそうです。それなら確かに厚年→国年の順ですね。
そんな根拠ですので、出題順に深い意図があるわけではなく、それこそ解き順は好きにすればいいってことですね!
それではこのへんで。
ご覧いただきありがとうございます。
あなたにいいことありますように!